「神経ブロックって自由診療だと思っていました」診察をしていると、患者さんから意外とよく聞く言葉です。当院で行っている神経ブロックの多くは、健康保険が適用される治療です。※治療方法によっては自由診療となるものもあります。痛いところに注射するだけではありません神経ブロックというと、「痛いところに注射をする治療」というイメージを持たれるかもしれません。もちろん、実際に痛みがある場所へ直接注射をすることもあります。一方で、痛みを感じている場所そのものではなく、その痛みに関係している神経の、より根元に近いところへ注射をすることも多くあります。たとえば、足が痛くても、腰から出ている神経がその痛みに関係していることがあります。このような場合には、痛む場所だけに注射をするのではなく、神経のより根元に近い場所を治療することで、より大きな効果が得られることがあります。当院では、痛みの場所や広がり方、強さ、診察所見、画像検査などを確認しながら、複数の神経ブロックを使い分けています。痛みを和らげ、日常生活を送りやすくするために神経ブロックの効果には個人差があります。治療を重ねながら徐々に痛みが軽くなる方もいれば、ブロックをきっかけに痛みが大きく改善し、その後ほとんど治療を必要としなくなる方もいます。私たちが大切にしているのは、「痛みをゼロにすること」だけを目標にするのではなく、痛みによってできなくなっていたことを、少しずつ取り戻していくことです。「痛くて歩けない」「夜眠れない」「仕事や家事がつらい」といった状態を少しでも改善し、痛みとうまく折り合いをつけながら、その方らしい日常生活を送れるようにすることを目指して治療しています。エコーやレントゲン透視を使って行います神経の中には身体の深いところを走っているものもあり、その周囲には血管などの重要な組織があります。当院では治療する場所に応じて、超音波(エコー)やレントゲン透視装置を使用しています。身体の中の位置関係を確認しながら針を進めることで、より安全に、目的とする場所へ正確に薬剤を届けられるように神経ブロックを行っています。腰痛や坐骨神経痛、首から腕にかけての痛み、帯状疱疹後の神経痛、肩の痛みなど、同じ「痛み」でも状態は一人ひとり異なります。「自分の痛みに神経ブロックはできるの?」「注射の治療について相談してみたい」「自由診療だと思って受診をためらっていた」という方も、まずはお気軽にご相談ください。痛みを少しでも和らげ、できることを増やしていくために、その方の状態に合った治療方法をご提案します。